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観光客がめったに訪れないランチの穴場とマウイで最もうまいサイミン(日本のラーメンに似たスープ)の店2軒を紹介しよう。
マウイの玄関、カフルイ空港からクルマで約1 0分のところに、マウイ最大の「カアフマヌ・ショッピング・センター」がある。
道路をはさんで、その真向かいにあるのがマウイのロコ(土地っ子)から愛され、親しまれているハワイ大学マウイ分校「マウイ・コミュニティ・カレッジ」(略称「Mcc」)。
このMccの食堂がランチの穴場中の穴場。
観光客はレス-ランやフードコートには行-が、大学のキャンパス内ということもあって学生食堂をあまり利用しない。
ところが大学はまったりオープン。
大学の関係者や学生以外でも自由に出入りすることができ、学生食堂も利用できる。
料理は安く 、若い活気が満ちあふれ、食事をしながらの語らいも一般オフィスとちがった雰囲気がある。
栄養学の先生が食堂の献立を考え、学生が自分たちで料理を作る。
メニューのなかでおすすめは、「サンドイッチ」 。
フランスパンかクロワッサンを選び、パセリ、オニオン、キュウリ、トマト、ニンジン、バター、マヨネーズをチョイス。
そして、この中に入れるメインの具を選ぶ。
ビーフ、ポーク、チキン、ロースト・ビーフ、ターキー、ツナ、ベジタリアンの人は野菜など。
ここで面白いのは、「量り売り」になっていることだ。
自分で選んだものをプレートに載せ、レジに持っていくと量り台に載せてグラム計算され、その重さ分を支払う。
たとえば、ビーフをたくさん食べたいなら、大盛りにしてレジへ。
カフェテりア形式だから、自分の思うままの量が食べられ、そして学生自身が調理し、運営しているので、他に比べて料金は割安だ。
もちろんプレート・ランチもあり、飲み物やデザート類の種類が豊富だ。
一般のレストランとちがってセルフ・サービスなのでチップを置-必要もない。
若い学生に混ざって、食事をしながらキャンパスライフを味わってみるのも楽しい。
もうひとつのマウイの隠し味は、カフルイ空港からクルマで5分ほどのところにある「マウイ・マーケットプレス」の中にある。
「ハーレー」というベトナム料理の店の「スペシャル・サイミン」の味は絶品。
オーナーのフンさん(3 9歳)は「私のサイミンはオフクロの昧」という。
フンさんは、1 2年前ベ-ナム・サイゴンに近い小さな村から単身オアフ島に渡り、「マノアのショッピングセンター」で1 0年、「ハワイ・パシフィックカレッジ」の近くの店で2年、「サイミン」の修行を積んできた。
サイゴンでの生活を振り返り、フンさんはこう語る。
「サイゴンの生活は貧困でした。
おふくろが近所からもらってきたブタやトリの骨に白いタマネギ、塩、砂糖を加え、一晩中弱火でコトコト煮込み、透き通るような白いスープを作っていました。
手でも砕けるまで骨を煮込み、さらに一昼夜寝かせておきます。
そこにオフクロ独特の隠し味を加えるのですが、それはシークレットにさせて下さい」麺は純白のライス麺を使っている。
「ベ-ナムでは″サランチョ″といいますが、こちらでは〝チャイニーズ・ベーブル″という野菜の葉とモヤシを別皿でつけ加え、食べるときに魅に盛-込んで食べていただくのです」日本のラーメンもスープが決め手といわれるが、サイミンもあっさ-していて奥行きの深いスープだ。
これが本格的サイゴンの味にちがいない。
店にはアラカルトとしてベトナム風ボーク・チョップ、ショート・リブ、そして人気の高いポーク・チキンとインペーリオ巻(生春巻き)などがあるが、スペシャル・サイミンは別格。
「ハーレー」をフンさんは1年前にマウイに出店したが、ロコ(土地っ子)の間で、「ハーレーのサイミンはハワイ一」と絶大の人気を集め、100席ほどの客席は昼時になると満席になってしま-。
マウイでベトナムの味を味わってみてはいかが。
開店して1年、旅行ガイド本にもまだ載っていないが、ロバート・レッドフォードやハリソン・フォード、エルトン・ジョンやスティービー・ワンダーなど、食通有名人がお忍びでやってくる店がある。
それが「サラ・タイ・クイジーン」だ。
ロバート・レッドフォードはマウイ滞在中のディナーに、何度もここを利用するそうだ。
サウス・キへイ通-のフーズランドの近く 、道を隔てたところがカラマパーク。
そこにある「サラ・タイ・クイジーン」は、目立たないところにあるが、店内はシンプルで明るい。
「世界の食通が育てていく店」の予感ありだ。
店のシェフ、マイク・カチョランスリチョルさん(51歳)は、タイのバンコクで代々レストランを経営する家の長男。
根っからの料理人だ。
1 6年前、マウイの自然に魅せられ、パイヤにタイ料理店を構えたが、パイヤはサーファーの町。
夏はめっぽう忙しいが、あとは閑古鳥。
ワイルクの「サユングス・タイ・クイジーン」で腕を磨き、1年前、現在のキへィ、「カラマ・ビレッジ」に店を出した。
「ユン・プラ・デッブ」はアヒ(マグロ)を使ったマイクご自慢のサラダだ。
「一年に2、3回はバンコクに行って新しいメニューを考えてきます」というだけあって、サラダ一品にしても、レモングラス、ハワイアン・チリ、グリーン・レタスなどタイとハワイの材料を巧みに取り入れ、スパイスを効かせた新しい感覚のタイ料理に仕上げている。
「コルニッシユ・ガム・ヘン」はマイクが厳選した雌鳥を使った料理で、タイ・ハード、ホット・スパイスなどを使っている。
これが鳥料理かと思わせるほどの柔らかな感触で、添えられているソースにつけて食べると、まさにタイ料理の極みだ。
エビの春巻き風料理や「パッド・タイ・ヌードル」というコシのあるライス・ヌードル、そして絶品の「トム・ヤム・クン」や「スパイシー・シユ-ンプ・スープ」などがあ-、バジル、ミント、カランカ、レモングラスなどの材料はハワイの地元産で、シュリンプはタイから直接輸入している。
手間ひまかけて作-あげるタイ料理はどれも本格的。
「ホノルルのワイキキあたりにタイ料理の店を出したいと思ったこともあるが、利益ばかりを追求して味の方が二の次になってしまっては私が目指す究極のタイの昧とはかけ離れていってしまう。
それと、マウイにはタイ料理に欠かせない自然のスパイスの植物がたくさんある。
このマウイでお客さんをうならせるタイ料理を提供するのが今の私の夢です」とマイク氏は熱っぽく語る。
カチョランスリチョル夫人のカムナさん(48歳)は、ニューヨーク生まれのタイ人。
長男と長女は地元のハイスクールに通い、忙しい時は店の手伝いもしている。
円満そうな4人家族はこれからもおいしいタイ料理を提供してくれるに違いない。
もうひとつのマウイの穴場は日本食、寿司の「ハリトズ・スシ&ププ・バー」 。
ワイレア・ゴルフコースの15番ホール脇とい-場所から、こんなところに店があるとは思えない。
日本人観光客は町にくり出して行くから、店内はいつ行ってもほとんどが日本人以外のお客さんで占められている。
ワイレアの高級ホテルで日本食の店をリクエストすると「ハリトズ」を教えてくれる。
歌手のダイアナ・ロスは、ハトリズのオリジナル「スパイダー・ロール」がお気に入りとか。
小さなカニを揚げたものをそのままロール巻きにしてオレンジを添える。
カニは歯ごたえがあってしかもソフト。
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